バート・ピューリッツァーダウンコート2
2012年 01月 21日
開封と同時に目に入る「交換 返品」用ステッカーは心臓に良くありません。
傷つけたら返品できなくなってしまうので開封作業は慎重におこないました・・・。
おもに通勤で着る前提なのと汚れが目立たないことから、色は2色のうち黒を選びました。
コートに限らず外套は襟や袖が汚れやすいことも考えました。ダウンはクリーニング代も高いですね。
生地の調子は予想とほとんど変わりません。ツヤ消しかつツヤあり、とでも言いましょうか。マイクロファイバーと謳うとおり、手触りはとても柔らかで、最近のダウンによく使われてる生地素材的な触り心地です。
表面にはダウンの偏り防止のキルティング加工がありませんが、生地の影響なのか縫製の出来なのか、ステッチ部のしわが多少気になります。
裏地はこんな感じ。生地の調子はカッパーと表現するのがいいでしょうか。
チラ見せを意識したところもあるようです。
使わないと思いますが、脇を絞れるようになってますね。
届いた状態ではダウンが縫い目から飛び出してる様子はありません。
折りたたんで収納するための袋が付いてますが、これもまず使わないでしょう。
着丈は表示どおり110cmちょうどあります。
わたくしは寒いときはチェスターコートでも襟を立てて着ることがあるのでありがたいです。
できれば襟にもダウンを充填してもしかった・・・。
袖口はマジックテープで絞るしくみになっています。便利なのですが2段階のボタンやバックル式だと良かったです。
マジックテープは埃がたまりやすく、テープ自体が生地から離脱することがありますから。
あれば動きやすいことは間違いないです。
外ポケットには一応ボタンが付いてます。
生地との兼ね合いがあるので嵌め外しはしないほうがいいでしょうね。
ここに手を突っ込むくらいの寒さだと、手袋をした方がだんぜんスマート。しかし、手袋はかっこ悪いと言い切る知り合いもいます。
ちなみに内ポケットは
前ボタンは力ボタンで留められています。
生地が薄いのでボタンの掛け外しにも気をつけたほうがいいかもしれませんがボタン自体は手袋を嵌めていても支障のない大きさです。
内側のファスナーはきちんとYKK製です。
ファッション用途でダウンが出回りはじめて30年以上になりますが、当時はやはりかなり高価なものだったと記憶しています。
わたくし自身は働くようになってから、ホントはジャケットがほしかったのにやはり高嶺の花で、やむなくデパートのバーゲンでベストを買ったのが初めてでした。
それでも当時の価額で15,000円ほどしたと記憶しています。
しばらくするとダウンの供給量も増加し、軽工業がアジアで盛んになると低価格化が進み気軽に楽しむことができるようになりました。
いまやユニクロやしまむらでは5千円以下の商品が主流ですね。
この商品はそれらと比べると数倍暖かいか?と言われたら答えはNoです。
これはやはりダウンの量が影響してると思いますが、防寒用としてこれだけで大丈夫か?となると心配がありそうです。
いま手持のダウンは写真のものだけですが、暖かさならこの10年ほど前にカジュアルショップの福袋として買った1万円ちょっとのジャケットのほうがだんぜん上です(品質表示はダウン80%フェザー20%)。
そして、通勤に着られるメリットがあるにしてもこの製品が残念なのはボタンホールの始末です。
いまどきにしては珍しい乱暴な処理で、量販店のコートでさえこんな始末は見かけません。
ここはボタンを掛けても目に付くところなので何とかしてほしかったですし、ウエスト絞りや収納袋をつけるなら、本質的なところの見直しをしてもらいたいです。
さて、最後まで悩んだサイズですが、購入サイズのLでまったく問題はありません。
ちなみに身長178cm、体重70kg前後、肩幅が広く腕はやや長めで、ものによってはLLサイズを着ることのあるわたくしですが、袖丈には余裕があり、手の甲までの十分な長さがあります。
また、股下は実寸で82cm程度ですが、裾は膝下ぎりぎりくらいのところです。
コートとゆーことでゆとりある設計になっているのか、スーツはもちろん、かなり着ぶくれした状態でも羽織ることができる大きさです。